冬を堪能できる雪まつりを紹介!開催時期やイベント内容、必要な装備などについても解説
圧巻の大雪像や氷の彫刻などを堪能できる雪まつりは、とても人気のあるイベントです。
日本には魅力的な雪まつりがたくさんありますが、そのなかでもおすすめの7選をご紹介。
あわせて開催時期やイベント内容、必要な装備などについても詳しく解説します。
雪まつりとは
雪まつりとは、主に降雪量の多い北海道や東北地方、北陸地方において冬に、数日から長いところでは2週間ほど開催されるお祭りです。いずれも2月上旬頃に開催される場合が多く、多くの観光客で賑わいます。
氷や雪の彫刻の展示のほか、すべり台やスノークラフトなどのアトラクション、ライトアップ、ステージパフォーマンスなど楽しみ方はたくさん!各地で個性的なイベントとともに開催され、地元の方から観光客まで幅広く人気があるお祭りです。
雪まつりの歴史
ここでは雪まつりの起源から全国の派生まで詳しく解説します。
雪まつりの歴史や起源を知ると、現地で参加するお祭りをより楽しめるでしょう。
元祖雪まつり
十日町雪まつり、さっぽろ雪まつりはともに1950年(昭和25年)の2月に開催された、日本で最も古い雪まつりです。雪まつりといえば、この2つを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。テレビ中継などで毎年報じられる雪まつりは、今では訪れたことのない人たちの間でも、冬のピークを感じさせる風物詩だといえるでしょう。
雪まつりの起源
十日町では、十日町文化協会会長が「雪国の暮らしを明るくするために、冬の一日老いも若きもみんなが雪を楽しむ日を作ろう」と提唱したのがきっかけとされています。
さっぽろ雪まつりは、もともと雪を捨てる場所だった大通公園の雪を利用して、札幌市の中高生がわずか6つの雪像を設置したのが起源です。
全国への派生
さっぽろ雪まつりの展示雪像は徐々に増え、テレビで取り上げられることが多くなりました。また札幌で冬季オリンピックが開催されたのも、雪まつりが日本のみならず世界中に知られるようになったきっかけです。雪まつりは日本のみならず世界的にも知られるようになり、時代とともに規模も拡大、全国の積雪地域に派生していきました。
魅力的な
雪まつり・冬まつり7選!
- 北海道・札幌さっぽろ雪まつり
- 北海道・上川層雲峡温泉氷瀑まつり
- 北海道・小樽小樽雪あかりの路
- 北海道・旭川旭川冬まつり
- 北海道・千歳千歳・支笏湖 氷濤まつり
- 秋田県・横手横手の雪まつり
- 新潟県・十日町十日町雪まつり
日本には各地域の気候や風土を活かした雪まつりがたくさんあります。
ここでは各地の魅力的な雪まつり・冬まつり7選をご紹介します。
北海道・札幌さっぽろ雪まつり
さっぽろ雪まつりは日本一有名な雪まつりで、「日本三大雪まつり」のひとつとして数えられています。会場は3つありますが、それぞれ趣が異なるので見どころが満載です。毎年2月上旬になると、札幌市内には巨大な雪や氷の像があらわれ、街全体がアートな雰囲気に。また、夜にはライトアップされ、昼間とは違う表情が楽しめます。氷像が完成するまでの技術を間近で堪能できる、氷彫刻のコンクールも醍醐味のひとつです。大きなチューブスライダーやスノーラフトなどのアクティビティが充実しているつどーむ会場は、子どもから大人まで思いきり遊べるので、とても人気がありますよ。
開催地 | 北海道札幌市 大通会場、すすきの会場、つどーむ会場 |
---|---|
開催期間 | 2025年2月4日(火)~2月11日(火・祝) |
アクセス | ・新千歳空港から 快速「エアポート」(JR)で約37分 バスで約70分 ・JR札幌駅から徒歩で約15分(大通公園の場合) |
電話番号 | 011-281-6400(さっぽろ雪まつり実行委員会) |
公式HP | https://www.snowfes.com/ |
北海道・上川層雲峡温泉 氷瀑まつり
層雲峡氷瀑まつりは、1976年から続いている歴史あるお祭りで、北海道「冬の三大まつり」のひとつとして数えられています。石狩川の河川敷、約1万平方メートルの敷地に大小さまざまな氷の造形物が立ち並ぶ姿は圧巻です。氷の像は7色にライトアップされ、幻想的な空間が広がります。日本夜景遺産にも認定されている、この時期にしか見られない特別な景色です。期間中はアイヌ舞踊や郷土太皷の演奏など多くのイベントが開催され、花火も打ち上げられるなど、会場一帯が盛り上がります。氷像の中で上川の地酒やソフトドリンクが楽しめる「北の氷酒場」は、イスやテーブルも氷でできています。子どもから大人まで大興奮の催しが盛りだくさんの雪まつりです。
開催地 | 北海道上川郡神河町層雲峡 |
---|---|
開催期間 | 2025年1月25日 (土)~3月9日 (日) |
アクセス | ・JR上川駅から 道北バス「上川森のテラスバスタッチ」で層雲峡温泉下車から徒歩5分 旭川紋別道上川層雲峡ICから 国道39号線を車で約30分 (無料駐車場有) |
電話番号 | 01658-5-3000 (氷瀑まつり会場) 01658-2-1811 (層雲峡観光協会) |
公式HP | https://sounkyo.net/hyoubaku/ |
北海道・小樽小樽雪あかりの路
小樽雪あかりの路は、毎年2月に開催される雪とキャンドルの祭典です。キャンドルの灯火が雪に包まれた街を優しく照らす風景は、訪れた人の心を温めるでしょう。とくに、メイン会場である小樽運河と旧国鉄手宮線では、レトロな街並みが幻想的な雰囲気に包まれ、多くの人でにぎわいます。10万本以上もあるキャンドルは、国内外から集まったボランティアによって点灯され、手作りならではの温もりが感じられるのも魅力の一つです。さらに開催期間中には、市内の多くの飲食店が参加するチケット企画が行われ、おいしい食事を楽しみながら、雪景色を堪能できます。冬の寒さを忘れさせ、心を温めて人々をつなげる、まさに特別な場所です。
開催地 | 北海道小樽市各所 http://yukiakarinomichi.org/wp-content/uploads/2023/01/ma01-scaled.jpg |
---|---|
開催期間 | 2025年2月8日(土)~2月15日(土) |
アクセス |
・JR小樽駅から 会場各所徒歩圏内、天狗山会場のみ中央バスで約20分 ・新千歳空港から 快速エアポートでJR小樽駅まで約1時間15分 ・札幌駅から 中央バスで小樽まで約1時間 |
電話番号 |
0134-64-1672 (小樽観光協会事務局事務所) |
公式HP | http://yukiakarinomichi.org/ |
北海道・旭川旭川冬まつり
旭川は北海道の中でも雪がよく降る地域で、世界最大級の大雪像を楽しめるのが魅力のひとつです。夜になると雪像のライトアップやプロジェクションマッピングが行われ、幻想的な雰囲気になります。そのほか大雪像すべり台、巨大迷路、スノージップラインなど魅力あふれるアクティビティが充実しています。ステージパフォーマンスは、歌謡ライブ、太皷やダンスなどが代表的なプログラムです。夜になるとプロジェクションマッピングや花火大会も開催され、幻想的な冬の景色に心奪われること間違いありません。メイン会場ではラーメンをはじめとした各種キッチンカーなど多く出店するので、旭川グルメを堪能してみてはいかがでしょうか。
開催地 | 石狩川旭橋下流河畔/平和通買物公園 |
---|---|
開催期間 | 2025年2月6日(木)~2月11日(火・祝) |
アクセス | ・新千歳空港から 札幌までJRで37分、旭川までJRで1時間25分 ・旭川駅から 冬まつり会場までの無料シャトルバスあり、 他路線バス2本(約10分ほど)、徒歩25分(駐車場なし) |
電話番号 | 0166-25-7168 (旭川冬まつり実行委員会) |
公式HP | https://asahikawa-winterfes.jp/ |
北海道・千歳千歳・支笏湖 氷濤まつり
氷の美術館がコンセプトで、極寒の支笏湖の風土を活かした祭典です。日本有数の透明度を誇る支笏湖の湖水を、スプリンクラーで骨組みに吹きかけ創り上げた、大小さまざまな氷のオブジェが立ち並びます。昼はコバルトブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らさる幻想的な景色は、見た人の記憶に残り続けるでしょう。会場周辺には泉質の異なる良質な温泉があるので、鑑賞後は冷えた体をゆっくりと温めるのもおすすめです。氷像制作や歴史について解説つきで楽しむことができる「氷の美術館」ガイドツアー(別途有料)が土日祝限定で行われますので参加してみてはいかがでしょうか。
開催地 | 北海道千歳市支笏湖温泉 |
---|---|
開催期間 | 2025年2月1日(土) ~ 2月24日(月) |
アクセス | ・新千歳空港から タクシーで約40分 路線バス(千歳支笏湖線)で約55分 |
入場料 | 中学生以上 1,000円(小学生以下無料) |
電話番号 | 0123-23-8288 (支笏湖まつり実行委員会) |
公式HP | https://hyoutou-special.asia/ |
秋田県・横手横手の雪まつり
横手の雪まつりは、毎年2月15、16の夜に行われる小正月の伝統行事で、約450年の歴史がある雪まつりです。かまくらの中に子どもたちが入って「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」と言いながら、あまえこ(甘酒)やおもちをふるまいおもてなししてくれます。かまくらはもともと中にまつられた水神様にお賽銭を上げ、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣などを祈願する行事でしたが、さまざまな変遷を経て現在のかまくらになったと伝えられています。市内に80基ほどできるかまくら、ミニかまくら、雪の回廊など見どころ満載の楽しい雪まつりです。
開催地 | 秋田県横田市役所本庁舎前、横手公園ほか |
---|---|
開催期間 | 毎年2月15日・16日 |
アクセス | ・秋田空港から 秋田駅まで空港バスで約40分、秋田駅から横手駅までJRで約1時間20分、横手駅から徒歩で約15分 ・秋田駅から 横手までJRで約1時間20分、会場まで徒歩で約15分 |
電話番号 | 0182-33-7111 (横手市観光協会) |
公式HP | https://www.yokotekamakura.com/event/3-5 (横手市観光協会HP) |
新潟県・十日町十日町雪まつり
十日町雪まつりは、雪まつり発祥の地で「日本三大雪まつり」のひとつで、「雪を友とし、雪を楽しむ」というコンセプトで始まりました。さっぽろ雪まつり(第1回2月18日開催)が起源だと思われがちですが、十日町は昭和25年2月4日に第1回を開催しているため、厳密には日本最古の雪まつりは、十日町雪まつりです。雪だけを使ってつくる完全な「雪像」は、すべてボランティアの人々だけでつくり上げています。そのほか雪を思いきり楽しむアクティビティや、おいしいグルメを堪能できるイベントも盛りだくさんです。フィナーレには色鮮やかな花火が夜空を彩ります。
開催地 | 新潟県十日町(十日町市博物館周辺エリア) |
---|---|
開催期間 | 2025年2月15日(土)~2月16日(日) |
アクセス | ・JR越後湯沢駅から 北越急行ほくほく線で約40分 |
電話番号 | 025-757-3100(十日町雪まつり実行委員事務局) |
公式HP | https://snowfes.jp/hp/ |
雪まつり参加にむけて
おすすめの服装
雪まつりに参加する際は、しっかりとした寒さ対策が必須。ここではおすすめの服装をご紹介します。
防寒・防水撥水加工・調節可能な衣服
雪まつりは屋外のイベントなので、寒さ対策が最優先です。しかし雪国の屋内施設は暖房がよく効いていて、地下街などの移動時に汗をかく原因に。着脱が簡単にできないと体調を崩す原因になるので注意しましょう。吸湿速乾素材のインナーや、着脱しやすい前開きのフリース・パーカーなどを取り入れるのがおすすめです。水分の多い雪が降ることもあるため、上着は防水や撥水加工されているものを選びましょう。
滑り止め加工つきの靴
冬場の降雪地では、雪道がツルツルになっているところもあって大変危険です。防寒靴ではなく、必ず靴底に滑り止め加工が付いた靴を履きましょう。冬靴がなければ、最近では「滑り止めバンド」など普段の靴に取り付ける商品もあります。ケガ防止のためにも滑り止め対策は万全に行いましょう。また、歩き方にもポイントがあります。歩幅を小さくゆっくり、足を置く場所に気をつけて雪まつりを楽しみましょう。
雪まつり参加にむけて
おすすめのアイテム
雪まつりに参加する際に、あると便利なおすすめアイテムを6つそれぞれ詳しくご紹介します。
-
カイロ
カイロは貼るタイプ・貼らないタイプの両方あるとよいでしょう。服の上から貼ったり、ポケットに入れたりと服装の調節のサポートにも使えますので、上手に活用してください。とくに冷えやすい足元には、靴に入れるタイプや靴下に貼るカイロで対策するのがおすすめです。
-
帽子・耳当て・手袋
雪国の寒さで痛くなりやすいのが「耳」です。耳まで隠れるタイプの帽子や耳当てがあれば、耳を守りながら快適に雪まつりを楽しめます。また、末端を守るという意味では手袋も重要なアイテムです。スマホ対応しているものなら、写真撮影時に着脱せず使用できるため、寒い中でもしっかりと思い出を残せます。
-
軽量ダウン
小さく収納できる軽量ダウンは持ち運びにも便利です。寒さ対策として上着のなかに追加で着込めるため、体温調節しやすいアイテムとして人気を集めています。近年では、大手衣料品メーカーでも手軽に購入できるようになりました。また、襟なしダウンや袖なしダウンベストを持っておくとコーディネートの邪魔にもならないためおすすめです。
-
腹巻き
お腹を温めるだけで全身に温かさが広がる、近年人気上昇中のアイテムです。オシャレなデザインやカイロを入れられるポケット付きのものもあります。お腹周りに一枚仕込むだけなので、着ぶくれが心配な方にもおすすめアイテムです。
-
飲み物やおやつ
人気で大規模な雪まつりでは、飲食売店などは大行列になってしまう場合もあります。とくに小さなお子さま連れのご家族にとって、並んで待つのは大変な状況です。そんなときのために、手軽にお腹を満たしてくれるおやつ、軽食、飲み物をあらかじめ持参しておけば、安心して雪まつりを楽しめるでしょう。
-
マスク・除菌アイテム
多くの雪まつりは2月に開催され、人が集まることからインフルエンザなどの感染症対策も気をつけたいポイントではないでしょうか。とくに混雑している場所ではマスクを着用し、飲食の前には除菌アイテムを使うだけでも感染のリスクを減らせます。予防対策もしっかりして楽しみましょう
必要な装備をしっかり準備して
雪まつりを楽しもう!
どの雪まつりもバラエティ豊かで、一度は訪れてみたいところばかりではないでしょうか。地域やイベントごとに雰囲気も変わるので、ご紹介した雪まつりの見どころを参考にして、気になる雪まつりに足を運んでみてください。思う存分楽しむためにも、しっかりと寒さ対策や感染症対策をしましょう。ぜひ、雪まつりの幻想的な世界を堪能してくださいね。
スカイツアーズでは、人気の観光スポットや各エリアをより楽しめるプランやキャンペーンを多数ご用意しております。楽しいご旅行を計画する際は、プラン。